人事コンサルの学び日記 ー組織とヒトのコトー

人事コンサルの学び日記 ー組織とヒトのコトー

人事コンサルタント見習いの学んだことをアウトプットする場。

仕事から意味を奪ってしまうもの

f:id:humanresou:20190506164334j:plain

 
参考サイト
 
転職や新卒採用においてどのような会社を選べばいいのか難しいもの。
外から見ても実際に仕事をしてみないと自分がモチベーションが高く働けるかわからないですから。
 
 
参考サイトでは10の職業から135名を選びインタビューを実施。
その後何が仕事のモチベーションに結びつくのかを調べてくれています。
 
その中で仕事から意味を奪う7つの大罪というものを紹介してくれています。
「この会社を選べばいい!」ということは紹介できませんが、
「こんな観点で会社を選べばいいのか」という視点で見るための参考にしてもらえればと思います。
 
 
1.上司が部下の働きを「当然のもの」と認識しているどれだけ部下が残業しようが、ハードに働こうが、
それを上司が当然のことだと思っているケース。この論文の例でいえば
 
・休暇を取った同僚の仕事をカバーしたのに感謝されなかった販売員
・地味な基礎研究を上層部から認められなかった学者
 
といった例があがっておりました。非常にわかりやすい話ですね。
 
2.不公平
大半の参加者から「仕事を虚しくさせる要素」としてあがったのが、不公平や不正。
この論文では、
・「予算がないから昇給できない」と言われたのに同僚が昇給しているのをみた石工
・「タダで映画用のスコアを書いてくれないか?」と言われたミュージシャン
 
といった具体例があがっておりました。ほかにも、そもそも仕事のシステムが不公平なケースも多そうっすね。
 
3.目的がわからない作業
意味がわからない書類をひたすら埋めたり、どのパーツかわからないネジをひたすら締めたり、「毎週やる」と決まってるから開かれる会議に参加したりと、とにかく何の目的があるのかわからない作業が続くケース。
この論文では、
・週一で店内のレイアウト変更をさせられるが、翌週には元の配置にもどすように言われたショップアシスタント
 
って例があがっておりました。
意外ととりあえず会議をやっているなんて会社も多いので、これに当てはまる会社は多そうなイメージです。
 
4.明らかに良い判断を無視される
自分の判断を受け入れてもらえないケース。
この論文だと、
・婦長から明らかに間違った手順を指示されたナース
・最新のマシンが使えるのに昔ながらの手法を命令された大工
・事件を早く終わらせるために予算の削減を指示された弁護士
 
って事例が出ておりました。要するに、自分の意見や経験値に聞く耳を持ってもらえない場面ですね。これもありがちな話ですな。
 
5.ムダなリスク
成功にはある程度のリスクが必要ですけど、どう考えてもムダなリスクを取らされちゃうケース。
この論文だと、
・荒天の日に、満足な装備もなく駆り出された兵士
・攻撃的な患者と二人っきりにさせられたナース
 
みたいな例があがっておりました。
避けられる事故や困難に対して、満足な備えがなされてない場面ですね。
新人をとりあえず飛び込み営業をさせるみたいなものもココに当てはまるかも
 
6.孤独
孤独は体に良くないよ!って話もありますが、もちろん孤独は仕事にも悪影響。社内で同僚やチームから孤立したり、窓際に追いやられたりすれば虚しくなるのは当然ですが、
この論文では、
・スタートアップ時に誰も頼れる人がいない起業家
・事業が成長するに従って新しい人が増え、過去の体験をわかちあえる同僚が減るケース
・そもそも自分の作品がなかなか売れず、大衆からの孤立を感じたアーティスト
 
といった事例もあがっておりました。 
単なる組織内での孤立だけではなく、他人とのつながりが感じられない状況はすべて良くないわけですね。
 
7.価値観の切断
個人的に抱いている価値観と、仕事の方向性が違ってしまうケース。研究者いわく「自分では気づかないケースが多いが、仕事を虚しくさせる原因として実はもっとも多いパターン」なんだそうな。具体例としては、
・上層部が予算削減しか言わないことに悩む建築家
・有名誌への掲載を目指すようにプレッシャーをかけられる学者
・病室を空けるために早く患者を帰宅させるように言われたナース
 
という事例です。
これは自分の価値観と会社の理念があわないケースです。しっかりと確認しておけば、未然に防げるかも
 
 
以上が仕事から意味を奪う7つの大罪でした。
全てのことを取り除くことは難しいかもしれませんが、なるべく遠ざけることが吉。
 
経営者やマネージャーなら7つのリストを見ながら
組織を変えていくと良い組織になっていくと思います。